2020-06-11

したがって、今回は書きたい放題⛰

数日前、同僚にこのお鉢が回ってきたことを告げられ、思わず舌打ちした。
何か題材はないだろうか・・・?スマートフォンの写真を振り返ったところ、掲載している写真が見つかった。
富士山である。いわずと知れた、我が国最高峰である。
写真は今年の1月末から2月初めに、埼玉の実家に高齢の母親の様子を見に行った帰りの航空機より撮影したものである。
幼少の頃より、晴天の日なら何時となくその姿を見ることができた。

驚いたことに最初の赴任地である茨城県鹿嶋市に勤務していた時でさえ、およそ300Kmの距離にもかかわらず、夕日を背景にそのシルエットを確認できたことを覚えている。「でっけー!」
今回は天候に恵まれ、羽田を離陸してからおよそ15分経過後、眼下にその荘厳な佇まいを目にすることができ、夢中で写真に収めた。本当に美しい山である。

さて、この稿には字数に制限がないことを以前に編集長のGAN子氏には確認済みである。したがって、今回は書きたい放題書かせていただく。
読みたくない人はこのまま閉じてください。
暇な人は最後まで読むも良し、途中でやめるも良し。

今回の帰省は新型コロナウイルスが猛威を振るい始めるほんの少し前のことだった。まさか、こんな世の中になろうとは・・・。
2020年5月20日現在で感染の伝播は少し沈静化はしているものの、未だほぼすべての国民がその恐怖に怯えながらの生活を余儀なくされ、閉塞感が蔓延している。
本来なら今頃「オリンピック開催前夜」で相当ウキウキしているはずだったのに…。コロナのバカヤロー!
いくら嘆いても、いくら怒ってもどうにもならない…。
ひたすら感染防止に努めるしかない。ひたすら嵐が過ぎ去るのを耐え忍ぶしかない…。経験と知恵を生かして耐え忍ぶしかない。

「人の一生は重荷を負うて、遠き道を行くがごとし 急ぐべからず
不自由を常と思えば不足なし 心に望み起こらば、困窮したる時を思い出すべし 堪忍は、無事のいしづえ 怒りは、敵と思え
勝つことばかりを知って、負くることを知らざれば、害、其の身に到る 己を責めて、人を責めるな 及ばざるは、過ぎたるに優れり」
徳川家康の人生訓である。身に染みる。

人のつながり・絆を大切に、お互いを支え合いながら慎ましく暮らしていく…。

今まさに試されているのかもしれない・・・。

そう言えば…今はなくなったが実家近くの銭湯の壁にも富士山は堂々と聳え立っていたなあ…。

猪岡利浩(1964年9月 東京都保谷市(現西東京市)生まれ)